昔、あるところに、ニーナとマリーアとロゼッタという三人姉妹が母親と暮らしていました。父親は早くに亡くなり、母親は洗濯屋をして娘達を養っていました。 ある日、一人の紳士が訪れて長女のニーナをお嫁さんにして自分の屋敷に連れ帰りました。男はニーナの胸にカーネーションを1本挿し、ある部屋の前で鍵の束を渡していいました。 「他のどの部屋を見てもかまわないが、この部屋だけは絶対に開けないように。」 ニーナが夫の留守に部屋を開けると、部屋の中は真っ赤な炎で、大勢の娘達が泣き叫んでいました。部屋の炎はニーナのカーネーションを燃やしてしまいました。 帰って来た男は、カーネーションを見てニーナが炎の部屋を開けたことを知り、ニーナを炎の部屋に放り込みました。 男は悪魔でした。 悪魔は顔と声を変えて次女のマリーアをお嫁さんにして屋敷に連れ帰りました。マリーアも炎の部屋を覗き、カーネーションを燃やしてしまったので、悪魔に炎の部屋に放り込まれてしまいました。 悪魔はまた顔と声を変えて、三女のロゼッタをお嫁さんにして屋敷に連れ帰りました 賢いロゼッタはカーネーションをコップに挿して炎の部屋を覗き、姉達を見つけました ロゼッタは姉達を助け出して箱に入れ、洗濯物で隠しました。 そして、戻ってきた悪魔に、洗濯物の箱を自分の母親に届けてくれるように頼み、姉達を家に戻すことに成功しました。そして、自分も洗濯物の箱に入り、翌日家に運んでもらいました。 屋敷に帰って来た悪魔は姉妹が逃げ出したことを知って悔しがり、あまりの悔しさに火の中に飛び込んでしまいました。その時から、悪魔はいつも地獄にいるようになりました。
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